傷の入ったDVDを研磨して修復したよ

WEB+DB PRESS 総集編 [Vol.1?60]

WEB+DB PRESS 総集編 [Vol.1?60]

WEB+DB 総集編 のDVDディスクを、いつでも見れるようにmacbookに入れっぱなしにしていたら、
傷だらけになって、20ファイルほど飛び飛びで読めなくなっていた。
うう、傷は元通りにならずとも、データだけはサルベージしたい…。
ということで、修復作業を行った。

先に言っとくと、ちゃんと収入のある社会人の方は、買い直しをオススメします。
今回のは手研磨で4時間かかったんですが、その時間を労働に費やしたほうがコスト安です。
対象が入手困難なディスクの場合は、素直に業者さんに依頼してください。

準備

東急ハンズで下記のものを買い揃えた。

  • サンドペーパー(エメリーペーパー) 2000番と3000番、1枚ずつ
  • 金属磨き (ピカール)

ピカール金属磨 300g

ピカール金属磨 300g

  • 光学機器用クロス (Dr.復活王のディスク用:携帯画面用ではない)

CD/DVD修復クロス復活王

CD/DVD修復クロス復活王

う…Amazonだとピカール金属磨きが定価より安い…。
僕が買い揃えた時の合計金額は1590円でした。

素直にコンパウンド買っておけばよかった。

傷の程度の判断

傷の程度は、爪の先にでは引っかかりを感じられないけど、指の腹ではざらつきが分かる程度。
そして、傷が2重に見えているうちは、反射層(記録面)には達してないと判断する。


この感触を、どのくらい研磨可能かの目安にします。(ホントは、ただの安心材料…。)

工程

下記サイトを参考にさせていただき、自分のアレンジで研磨しました。
CD・DVDの傷を研磨して修理します CD-Grind.com - 修復(研磨)工程


データの読み取りが可能かどうか見た目では判断できないので、磨き終わる度にドライブに入れて読取具合を確認します。


研磨剤の使用順序としては、
もしかしたら目測を誤っていて、傷が思ったより軽微なものかもしれないので、目の細かいものから試していきます。
(目の細かさ:光学クロス < 液体 < サンドペーパー 3000番 < サンドペーパー 2000番)
また、「ディスクの中心から外へ放射状に磨く」磨き方を徹底します。(CD, DVDは円周方向の傷に弱いので。)


大まかな工程としては、
『細かい目で磨いてダメなら粗い目で磨いて、再度細かい目で磨いて仕上げて読取テスト』という感じ。
最大限注意すべきは、研磨の深さが反射面(光ってる面ね)に至らないようにすることです。
判断のコツは、ディスクを斜めから見て、傷が反射面に写って二重に見えているかどうか確認することです。
二重に見えていれば、反射面には達していません。
また、磨く土台はきれいなマナ板などを利用し、レーベル面(絵がある面ね)が傷つかないようにしてください。
蛍光灯にディスクを透かして、明らかに光がもれるような箇所があればアウトです。諦めてください。

作業の流れ
  1. 傷の箇所に指で液体研磨剤を塗ります。
  2. 柔らかい布で、ディスクの穴から外へ、放射状に磨きます。
  3. 30回ほど磨いたら水で洗って、きれいな布で油脂と水分を拭き取り、傷の変化を確認します。30回は適当です。各自決めてください。
  4. 光学クロスで、また30回ほど磨きます。
  5. 傷が浅くなった感触があれば、ドライブに入れて、読み取り具合の変化を確認します。
  6. 読み取れなければ、次行きます。ディスクに水をつけて3000番のサンドペーパーで上記と同様に磨きます。
  7. 傷に変化が見られれば、先述の工程と同じく、液体で磨いて、水分拭って、光学クロスで磨いて、ドライブに入れて確認。
  8. 読み取れなければ、同工程を2000番のサンドペーパーから繰り返します。
  9. 以下、光学クロスで磨いて仕上げる工程まで同様。


上記ルーチンを4時間ほど頑張ることで、DVDの傷が修復され全ファイル読み出しに成功しました。
ちなみに、『傷が修復された』、というのは、データが読み取れるまでになった、という意味で、見た目は傷だらけです。
作業の説明は以上です。同じ目にあった人は頑張ってください。

今回の作業で得た知識
  • CD, DVDなどの光学ディスクは縦の傷には強いらしい。
  • 光学ドライブのピックアップレーザーの焦点は、反射面の深さにピンポイントなので、軽い傷なら、ピックアップ側からするとボケている状態だそうです。これは、メガネが少し汚れていても少しボケるだけで、ちゃんと対象物は見えるという状態と同じですね。

参考:CD/DVDの仕組み DVD - ほぷしぃ